幻想郷入り -早苗偏- part1
- 2000 08/22 (Tue)
―どれだけ眠っていたのだろうか。
―どれだけ暗闇の世界にいたのだろうか。
―どれだけ“無”を感じていたのだろうか。
『………ですか?』
声が聞こえる。
意識が朦朧として聞こえにくい。
『大丈夫ですか?』
今度は、はっきり聞こえた。
『ん………。』
頭がずきずきと痛むが、とりあえず起き上がる。
『あの……大丈夫ですか?』
目の前に居たのは、巫女と思われる蛇と蛙の髪飾りをした女性だった。
『あぁ……一応平気かな。』痛む頭を抑えながら、弱々しく答える。
そんな俺の様子を察したのだろうか、彼女の表情が曇る。
『どこか怪我でもしているんですか!?見たところ頭を抑えているようですが…。』
心配かけまいと、なるべく元気な声を出そうとするが、体が言うことを聞いてく
れない。
『少し頭が痛むくらいかな?』
結果、余計心配をかけてしまったようで、彼女は焦りだした。
『頭ですか!?それは大変です!』
『いや、平気だって、痛っ!』
強がってはいるが、声を出すのも辛いくらい痛む。
『とりあえず、私の神社に行きましょう。』
『じん……じ…ゃ?』
駄目だ。
ついには意識が朦朧としてきた。またあの暗闇の、いや、“無”の世界
に身を投じなければいけないのか?
暗闇?無?なんでそんなことを知っているんだ?
だが、体は考えることさえ許さない。
そして、目の前の世界が暗く消えていった。
最後に聞こえたのは、三人の女性の声だった。
―落ちた先はやはり暗く日が射さない場所だった。手足の感覚もない。ただ、この闇に身を任せるだけだ。
―居心地が最悪だ。
―視界に映るモノは闇、闇、闇。
―それ以外には何もない。
―ここはどこなのだろう?
額にひんやりとした冷たい感触を受ける。
目蓋を通して光が目に当たる。
久しぶりに光を受けた。
目を開けるのに、いくらか抵抗を感じる。
しかし、いつまでもそうしているわけにはいかないので、目を開ける。
『うっ…』
眠っていたせいか、光が眩しかった。
体を包みこむこれは布団であろう。
『気が付きましたか?』
声がした方向に首を傾けると、先ほどの巫女姿の女性がいた。
『急に気を失ったので驚きましたよ。』
微笑まれながら言われる。
どうやら、俺はこの女性に助けられたようだ。
『心配かけてごめん…。えっと、ここは?』
『ここは私が住んでいる神社です。』
気を失う前に言われた言葉を思い出す。
『ああー、ここが君の神社なのか。』
部屋を見渡しながら納得する。
そこまで言って、俺は気になることを思い出した。
『そういえば、俺が気絶する直前に、貴女以外の女性の声が聞こえた気がしたんだけど…』
『えっと…それはですね……』
『おぉ!元気になったのかい?』
彼女の言葉を遮るように、二人の女性が奥から現れた。
『おかげ様でだいぶ良くなりました。ありがとうございます。』礼を言い、頭を下げる。
なるほど、あの時の声の主はこの二人か。
『それじゃあ、自己紹介でもしておきましょうか。』
と長身の女性が促す。
『ほら、貴女からしなさいな。』
『あっ、はい!』
俺の顔を見なおす。
『私は、東風屋早苗と言います。この神社で、風祝をしています。風祝っていうのは……うーん、巫女さんと同じようなものだと考えてください。』
最後に、丁寧に会釈される。
続けて長身の女性と幼い…と言ったら失礼だろう。小さな女の子が自己紹介を始める。
『私は八坂神奈子。神様よ。』
『私は洩矢諏訪子。神様なのだー!』
ん?
心なしか、紹介の最後に変な一言があった気がするぞ。
『あ、あの、申し訳ありませんが、お二方最後になんとおっしゃいました?』
お約束と言えば、お約束なのだが…
俺の聞き間違いと祈りながらも聞きなおす。
『神様よ。』
『神様なのだー!』
…やはり聞き間違いではなかったようだ。
『神様って、あの神様ですか!?』
自然と声が大きくなってしまう。
いきなり神様なんて言われれば混乱するのが普通だろう。
『信じられないかもしれませんが、お二人とも正真正銘の神様です。』
二人に代わり早苗が答えてくれる。
『いや、でも…正直言って信じられないです。いきなり神様と言われても…』
伏せ目がちに言う。
『まぁそりゃそうね。』
神奈子は、俺の考えを肯定してくれた―
『―だけど、ここ幻想郷ではそんな考えは通じないわ。』
わけではなかった。
神奈子は話をたんたんと進めていく。
『ここ幻想郷には、魔法使い、吸血鬼、妖怪、それから私たちのような神が住んでいるの。』
俺の常識からかけ離れた単語がいくつもでてくる。
『ちょ、ちょっと待ってください!』
どんどん頭が混乱してきた。
『幻想郷ってなんですか!?それに魔法使いや妖怪なんて…』
神奈子は腕を組み考え出した。
そして
『そうね…百聞は一見にしかずって言うしね。早苗!この人を連れて幻想郷を少し案内してやりなさい。』
『わかりました。』
早苗さんは、俺に向き返り笑顔で手を差し出す。
『では、行きましょうか。』
急な展開だ。
俺はまったく状況を把握していないが、神奈子さんの言うとおり百聞は一見にしかずだ。
お言葉に甘えて案内してもらうことにする。
『あ、はい。じゃあ、お願いします。』
神&諏『いってらっしゃーい!』
こうして、俺と早苗さんで幻想郷をめぐることになった。
―どれだけ暗闇の世界にいたのだろうか。
―どれだけ“無”を感じていたのだろうか。
『………ですか?』
声が聞こえる。
意識が朦朧として聞こえにくい。
『大丈夫ですか?』
今度は、はっきり聞こえた。
『ん………。』
頭がずきずきと痛むが、とりあえず起き上がる。
『あの……大丈夫ですか?』
目の前に居たのは、巫女と思われる蛇と蛙の髪飾りをした女性だった。
『あぁ……一応平気かな。』痛む頭を抑えながら、弱々しく答える。
そんな俺の様子を察したのだろうか、彼女の表情が曇る。
『どこか怪我でもしているんですか!?見たところ頭を抑えているようですが…。』
心配かけまいと、なるべく元気な声を出そうとするが、体が言うことを聞いてく
れない。
『少し頭が痛むくらいかな?』
結果、余計心配をかけてしまったようで、彼女は焦りだした。
『頭ですか!?それは大変です!』
『いや、平気だって、痛っ!』
強がってはいるが、声を出すのも辛いくらい痛む。
『とりあえず、私の神社に行きましょう。』
『じん……じ…ゃ?』
駄目だ。
ついには意識が朦朧としてきた。またあの暗闇の、いや、“無”の世界
に身を投じなければいけないのか?
暗闇?無?なんでそんなことを知っているんだ?
だが、体は考えることさえ許さない。
そして、目の前の世界が暗く消えていった。
最後に聞こえたのは、三人の女性の声だった。
―落ちた先はやはり暗く日が射さない場所だった。手足の感覚もない。ただ、この闇に身を任せるだけだ。
―居心地が最悪だ。
―視界に映るモノは闇、闇、闇。
―それ以外には何もない。
―ここはどこなのだろう?
額にひんやりとした冷たい感触を受ける。
目蓋を通して光が目に当たる。
久しぶりに光を受けた。
目を開けるのに、いくらか抵抗を感じる。
しかし、いつまでもそうしているわけにはいかないので、目を開ける。
『うっ…』
眠っていたせいか、光が眩しかった。
体を包みこむこれは布団であろう。
『気が付きましたか?』
声がした方向に首を傾けると、先ほどの巫女姿の女性がいた。
『急に気を失ったので驚きましたよ。』
微笑まれながら言われる。
どうやら、俺はこの女性に助けられたようだ。
『心配かけてごめん…。えっと、ここは?』
『ここは私が住んでいる神社です。』
気を失う前に言われた言葉を思い出す。
『ああー、ここが君の神社なのか。』
部屋を見渡しながら納得する。
そこまで言って、俺は気になることを思い出した。
『そういえば、俺が気絶する直前に、貴女以外の女性の声が聞こえた気がしたんだけど…』
『えっと…それはですね……』
『おぉ!元気になったのかい?』
彼女の言葉を遮るように、二人の女性が奥から現れた。
『おかげ様でだいぶ良くなりました。ありがとうございます。』礼を言い、頭を下げる。
なるほど、あの時の声の主はこの二人か。
『それじゃあ、自己紹介でもしておきましょうか。』
と長身の女性が促す。
『ほら、貴女からしなさいな。』
『あっ、はい!』
俺の顔を見なおす。
『私は、東風屋早苗と言います。この神社で、風祝をしています。風祝っていうのは……うーん、巫女さんと同じようなものだと考えてください。』
最後に、丁寧に会釈される。
続けて長身の女性と幼い…と言ったら失礼だろう。小さな女の子が自己紹介を始める。
『私は八坂神奈子。神様よ。』
『私は洩矢諏訪子。神様なのだー!』
ん?
心なしか、紹介の最後に変な一言があった気がするぞ。
『あ、あの、申し訳ありませんが、お二方最後になんとおっしゃいました?』
お約束と言えば、お約束なのだが…
俺の聞き間違いと祈りながらも聞きなおす。
『神様よ。』
『神様なのだー!』
…やはり聞き間違いではなかったようだ。
『神様って、あの神様ですか!?』
自然と声が大きくなってしまう。
いきなり神様なんて言われれば混乱するのが普通だろう。
『信じられないかもしれませんが、お二人とも正真正銘の神様です。』
二人に代わり早苗が答えてくれる。
『いや、でも…正直言って信じられないです。いきなり神様と言われても…』
伏せ目がちに言う。
『まぁそりゃそうね。』
神奈子は、俺の考えを肯定してくれた―
『―だけど、ここ幻想郷ではそんな考えは通じないわ。』
わけではなかった。
神奈子は話をたんたんと進めていく。
『ここ幻想郷には、魔法使い、吸血鬼、妖怪、それから私たちのような神が住んでいるの。』
俺の常識からかけ離れた単語がいくつもでてくる。
『ちょ、ちょっと待ってください!』
どんどん頭が混乱してきた。
『幻想郷ってなんですか!?それに魔法使いや妖怪なんて…』
神奈子は腕を組み考え出した。
そして
『そうね…百聞は一見にしかずって言うしね。早苗!この人を連れて幻想郷を少し案内してやりなさい。』
『わかりました。』
早苗さんは、俺に向き返り笑顔で手を差し出す。
『では、行きましょうか。』
急な展開だ。
俺はまったく状況を把握していないが、神奈子さんの言うとおり百聞は一見にしかずだ。
お言葉に甘えて案内してもらうことにする。
『あ、はい。じゃあ、お願いします。』
神&諏『いってらっしゃーい!』
こうして、俺と早苗さんで幻想郷をめぐることになった。
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- Genre:アニメ・コミック
- posted 20:59 |
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Comment
巫女さんはれーむ以外認めな(ry
夜って一人称の方が得意なのかな〜?
一体どんな魅せ方をするのか期待してるよぅ
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