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  2. 1993年08月

風紀委員長の休日に密着!

『風紀委員長の休日に密着大・作・戦〜!!』
葉留佳は作戦名と共に、大きな紙を理樹に見せつける。 
ここは放課後の教室。 
大事な用があると、理樹は葉留佳に呼び出されたのだ。
『ほら、理樹君!拍手、拍手!』 
鳩が豆鉄砲でも食らったような顔をしている理樹に、葉留佳は追い打ちをかけるように拍手を催促する。 
『えぇぇぇぇぇえ!』
拍手の代わりに驚きの声をあげる。 
『ちょ、理樹君!作戦を実行する前にお姉ちゃんに見つかったらどうすんの!?静かにしてよー!』
慌てて葉留佳は理樹の口を塞ぐ。 
『ふぇをほはひへよ!』
口を塞がれたせいで声にならない声をあげる。 それに気付いた葉留佳は手を急いでどける。 
『にゃははは。大きな声を出すからつい…』
頭を書きながら、特に悪びれた感じもなく言う。 
『そりゃ、大きな声も出すよ!なんでそんなことするのさ!』
自由になった口で反論する。 
『それはですね…。なんとなくですヨ。』
『え…なんとなく?』
予想外の答えに驚く。 
『そう。なんとなくですヨ?』
だが、葉留佳はあくまでもそれが普通のような顔をしている。 
『…つまり、大事な用というのは理由がなんとなくの作戦だと?』
呆れたと言わんばかりに言う。 
『え〜、理樹君ひどいなぁ…はるちん泣いちゃうよ?』
 瞳を潤ませ、泣きまねをする。
『…ということで、作戦の実行は明日!!』
『あ、明日!?』
たしかに明日は祝日で学校は休みだ。 
『この私、はるちんの調べによりますと、明日のお姉ちゃんの予定はショッピング。絶好の機会なのです。』
葉留佳はありもしない眼鏡をくいっと直す真似をする。
『それ…僕も一緒にするの?』
一番重要なことをおそるおそる尋ねる。
『そりゃそうだよ!じゃなきゃ理樹君呼んだりしないでしょ?』
わかってはいても聞いてしまうのが人間の性なのだろうか…。 
『僕が行くの前提なんだね…』
もはやどうにでもなれといった感じである。
『もちろん!明日の12時に校門に集合!!』
理樹と対照的に葉留佳は元気な声だ。 
『うん、わかったよ…』
最後にハァと特大のため息をもって、作戦会議は幕を閉じた。

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